2006-04-22

 
    夕闇の桜花の記憶と重なりて

         はじめて聴きし君が血の音

                                    河野裕子


今年は桜の満開な様を片時も見ることはできなかった。
ようやく桜の木の前に立ったとき、もう緑の葉がでてきていた。
私が咲き誇る桜の花が好きなところはなんといっても夜桜だ。
しんとして・凛として・・静寂がただものではないのだ。
引き込まれそうな静けさ・・音が全くそこだけ無いと感じる程なんともいえない感じ。
時が止まったような錯覚を起こす。
一時の間を懸命に咲き誇り、、一瞬の間に散ってゆく儚さがゆえだろうか。
秋・・夜の銀杏並木もまた其れに似る。
刹那的な植物の様には言葉では言い表せない独特の感じがある。

最も辛い・・と感じた数年間。このようなひと時はもう返ってこないと感じた時の方が
毎年・そうした光景に必ず出会えたような気がする。
哀しいほど美しいと思い泣いた日々。
今は見ようと思えばすぐに見ることができる環境にありながら見ずじまいになる。。。
アノ頃は何かに引き寄せられるようにその場に立っていたかもしれない。
すべては思い込みの上に成り立っているのかもしれないが。
私の恋も思い込みの上に成り立っているのかも・・。
一途に好きでいられるときは決して見ることがなかったものが見えてくる。
愛する人の胸に耳をあて、体で脈打つ生命を感じた日。
これまでの世界とは別の自分を天井に見た日。
そのような一時に遭遇することが今年はナイのだとすれば
それは今年・満開の桜と遭遇しなかった・・ということと同じことのように思う。

嬉しいこともあるけれど哀しい。
ドキドキすることもあるけれどたまらなく切ない。

まったくナイよりはあったほうがよいのか。
桜の木も銀杏の木もあった方が絶対いい。



2006-04-20


今日は枕草子なぞ・・・



 ねたきもの 人のもとに これよりやるも 人の返りごとも
  
     書きてやりつる後 文字一つ二つ思ひなほしたる


人のところへ出すのでも、人からの手紙への返事でも
書いて出した後で、こう書けばよかった・・という風な後悔はいつまでも心に残る

さしずめ現代ではメールが主である。
いともカンタンに思ったことを瞬時に相手に伝えることができる。
それでも、一度書いたものを あぁでもナイ・・こうでもナイ・・と書き直す・・とまではいかなくとも
イラナイと思われる箇所は削除する。すると、どんどん文章は短くなる。
くどくど・・だらだらと書くより伝えたい本質を書くほうが、忙しい相手にはよい。
短くなったとて、伝えたい一番の言葉というのは変わらずそのまま残っているものだ。
ただ・・相手がその推敲(!?)している段階の一部始終を見ていたとしたら、、さぞや滑稽だろう。
それでも・そうやって言葉を探し、愛する人に自分の思いを乗せてゆく。
上手くいかないときもある。私はいったい何がいいたいのだろう・・と自分に問うこともある。
古の時代、人を介して和歌などで思いを伝え合った時代。。。
もっと時の流れが緩やかで自分の気持ちを和歌に託し
その返事として返歌で思いを返す。。
女の恋愛は“待つ”ことがすべてであった。
なんて受身なっ! ・・とずっと若い頃から考えてきたけれど
当然のこととして“待つ” “待たせる”時代。。
同じ一時間の時の流れでも 悶々と辛く過ごすのではなく、甘やかな時間・・・
恋する女性たちは待つ情緒を十分に心得、楽しんで過ごしていたのではないか・・と今は思うのだ。

男女の恋愛の温度差は、オンナの方がそのことばかりに気がいってしまい勝ちになる。
メールを書けば、その返事の返ってくるまでの速度・内容から自分に対する愛情の度合いを測ったりもする。 自分もそうだったと・・思う。
今はね、、
忙しい・・忙しい・・でも、本当はスゴク逢いたいと思っていて
メールがこないか・・しょっちゅう忙しい合間をぬってチェックしているのは彼かもしれない・・ 
・・と真顔で考え悶々になるはずの時間をやり過ごしている・笑
2006-04-15




 
     平穏の日常に皿よくかけて

        割れないからまた今日も使ひて

                                 松平 盟子


平穏な日常・・温かな家庭・・ なんて外からみて絵になる家族であったとて、、
実際のところ・当人たちにしかわからないことだ。
夫婦だからといって、頼って頼られる関係である・・とは限らない。
見てはイケナイモノ・・立ち入ってはイケナイコトにはあえて深入りはしないし。
お互いに甘えるということは、夫婦としての年月が増えるほど許されないことにもなってゆく。
それでも・傍にいる・・というだけで安心という安らぎをもらっているのだろうか。。。
恋人でも夫婦でも・
頼り頼られる関係・・というよりは、
むしろ頼らず頼られない関係のような気がするのですが (MOKOちゃんより拝借・笑)
コレが当てはまるような気がする・・病み上がりな私。。

お皿のかけることはあるけれど・・・割れないから今日も使うのよ。

とは、とても冷めた視点でドキリとする。
この作者は後に自ら割ってしまうのであるが。。。
いつかは割ってしまう自分の姿を予測していたのかもしれない。

心の中の何かがガラガラと音をたてて崩れるように
哀しい夜を車に乗って憂さ晴らししたくらいで
また明日という日を普通に過ごすことが出来る私。
そんな私はこの先・自ら壊すことをするだろうか。。




           ガラガラと崩れるようにラクタンを

              春の嵐と我を誤魔化す
                         




 つれづれなるままに・・・-37-

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2006-04-07





 吾ゆ後生れむ人は我が如く
 
         恋する道に会ひこすなゆめ

                            巻十一・二三七五 柿本人麻呂 歌集より


      私より後に生まれてくる者よ・・・
      ゆめゆめ・私のような苦しい恋の道に出遭わぬように。


この歌はとても好きでありながら、取り上げることをしょうとは不思議と思わなかった歌のひとつだ。
時期が来るのをじっと待っていたのかもしれない。
それが何故今なのか・・・  う〜〜む・・・
私のようなこの恋は、決して苦しいだけではないにしろ 色々な覚悟と責任を自覚しないと
ひどい結末にもなりえる恋でもあると・・・そうなることの方が多い恋かもしれない。
まぁ・どんな恋愛において、いずれもいい得ることかもしれないが。。
こんな笑えてしまうくらい・精神修養を要する・自己鍛錬の日々であっても
好きだと思えるこの人と巡り逢えたことを・やっぱり幸せに感じてしまうものなのよ。。
と、、肌を合わせて1年たった今でも思えるせいかな・
  (おお・数字にするとなんかリアルすぎるっっ・・ 笑!?)

“マディソン郡の橋”の映画がおば様方の間でブレイクした頃があったけれど、、
その物語の主人公演じる・メリル・ストリープが見たことも会った事もナイ男と数日間のうちに出逢い・恋に落ち・熱烈に愛し合う・・・っとちょっと・考えられな〜いッ って内容だったが、
その後の生涯・・・其の数日間とオトコへの思慕を密かに心に熱く刻み・夫と家族を守り全うする。
ところが!! その熱い思いを日記にしたためたものが・彼女の死後・子供たちの手元に残ることに
なり、、恋に身を焦がす母の姿が明らかとなる。
・・・が・何故残す?? と思ってしまった。
随分前に観た映画であるが今でもよく憶えていて、
やっぱり・何故子供に知らしめるのか!? この心情は全く解せない。
このような恋を彼女にはして欲しくないし、絶対に知られたくはないものだ。
・・・というか、結婚を決める前なら どんなに迷ってもいいし、本当に“この人と一緒にいたい”と思う
相手と巡りあわなければ結婚しなくてよいと思っている。
人の巡りあいは予測が出来ないから運命を感じるのであるが
運命の出会いが本物といえるたった一人の相手として彼女の前に現れ
その後の人生をともに全うされることを願っている。。コレは親のエゴの何物デモナイ??!
そして・母である姿はあくまで母のみであり・・
死ぬまで秘密のドアは胸の奥にしまい開けることなどないのだ。





2006-04-02




     肌の内に白鳥を飼うこの人は

         押さえられしかしおりおり羽ぶく

                                  佐佐木 幸綱


 鶴といえば“夕鶴”“つるのおんがえし”を思い浮かべるが
 ここではちょっと違うと解説を読んだ。
 激しく共感したのでエントリとする。

白鳥の化身である彼女・・というのではなく
此処での女性は彼女自身とは別に・体内に白鳥を棲まわせている。
実際・白鳥が棲んでいるわけはない・笑
透き通る白い肌を持つ・スラリとした首筋を持ち・美しい姿をした彼女のなかに・・
本人とは異なる精神のもう一人の彼女が宿っている。
ときに・・本人でさえもコントロールがきかない・
予測がつかない思いの故に行動を起こしてしまうかも・・という危うさがある。
自分の彼女でありながら、、彼女とカラダひとつになったとて
なおも・わからない彼女。。
今までの女性とはひと味違う・・・
忘れがたく・ひときわ心に残る女性・・・
その人とかかわったシーンを思い出しては愛しいと感じる風な。。。

心と体を重ねても、相手のものにはなりきらない感じ。
しっかりと自分をもって・完全と自己主張してくる強さ。

どれほど好きな人の前でもこうありたい。。。。
などと・・・私の中のもう一人の私は憧れているのかもしれない。




 
 つれづれなるままに・・・-36-

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2006-03-23



   あぁぁ 亀更新・・・(溜息)   現代短歌より・・・



     君がふと冷たくないかと取りてより
 
             絡ませやすき指と指なり



相手を好きになりすぎてしまって、、もうどうしてよいのかわからなくなる時ってある。
そうすると・・若い頃の私はいつもすぐに別れの選択をしていたと思う。
多分・今になって思うのは恋愛に対してというより、
人に対してきちんと向き合うことができなかった・・気持ちに余裕が全くなかったのだと気づく。
とかいいつつ、、
今も苦しいとすぐ終わりにしてしまう衝動に駆られたりするのだからあまり進歩はないな。。。
でも・アノ頃と違うのは、今は自分が好きになっている・ということ。
それに随分心の持ち様も違う・・ いや、違わなくてはやっていけない。
自分の気持ちを整理する余裕。。
相手の立場にたった愛情の伝え方。
一人の大切な人の前には一番素直で誠実な私・・・けれど自分にもわからない自分の存在・・・。

恋が上手くいかない・・と思い込み妄想に走るとき・・・
たいていは、自分のオモイほど彼のオモイなんてものは感じられない〜と嘆くことが多い。
何故、逢いたいと思ってくれないのか・・言ってくれないのか。
そんな気持ちのナイ付き合いなら、ここで終わりにしたところで痛くも痒くもないでしょうよっっ・・と 
ほぼヤケクソになりながら、、間違っても相手に痛い言葉をぶつけてはいけない。
相手のことが『好き』である限り・・・必ずまた 『好き』 な気持ちに引きづられてゆく。
どうしたって、『好き』 でしかいられない自分を認めるしかない。

『好き』ってとてもシンプルな言葉。
この感情には、
『愛しい』 『恋しい』も・・
『信じてる』も『切ない』も『もどかしい』も 『苦しい』 『辛い』も『逢いたい』も含んでる。
人と人が付き合ってゆく・・よりよい関係でいられることは、とても素敵なことなのに。
色んな会話ができるのだから・感じあう・・より語り合うことのできる関係に。

これが『腹をくくる』ってことですかっっ? 笑




つれづれなるままに・・・-35-

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2006-03-18

 



  
  ひさかたの天飛ぶ雲にありてしか

       君を相見むおつる日なしに


                           万葉集 巻十一 二六七六  作者不詳


     空に浮かぶ雲にのってゆけたら・・
  いつも行きたいときに・逢いたいときに
         一日も欠くことなくアナタを見ることができるのに


風を感じるより風になりたい・・・

なんて、、書いてしまったんだな この間。。   今頃、ちょっと気恥ずかしい。
相手の気持ちを考えるのにちょっと疲れたから、、
逢いたい・・と思うことにちょっと疲れたから、
今は此処に居る・・と思えるだけでいいや・・ と。
優しい風になりたい・・という意味だったのだけど、伝わったかな・

このようなことがすらすら書けてしまうのもネットだからで、、
ネットだからといっても、携帯メールだとなかなか書けないものだ。
単に携帯メールが苦手なだけなんだけど。

以前よく、二人だけのブログなので、書いたものを削除したり訂正して
前の文章と変わったところが気になるから・・と注意されたことがあった。
推敲しているといって嫌がったことがある。
なんでも、ストレートな気持ちが推敲されると歪む・・・
でも・フツウ練りますよねぇ・
好かれたい・・・という意識も勿論あるかもしれないけど
それ以前につまらんことをくどくど書いて、、なんてバカなオンナなんだっっ私は・・・で削除。
笑 こんな感じだったな。。。たしか

あと・・ すごい恥ずかしげもなく、こんなことがよく書けるなぁ・と我ながら感心する愛の告白・爆

きっと・・私の愛は溢れんばかり・・溢れまくっていたかもしれない。
堰きとめられていたものがどっと・・・笑

オイオイ・・そんなに熱くなられても、、
前が見えてないのは危険だよっっとばかりに退かれていたかも。

今はね、、何を書いても退いてる感はなくなった。
きっと・慣れてきたのね。。笑





       

2006-03-06





 
 一目見し人に恋ふらく天霧らし

        降り来る雪の消ぬべく思ほゆ

                           万葉集 巻十・二三四〇  作者不詳

      人に恋する・・ということは
      相手を尊敬したり・憧れたり・・
      恋焦がれるところから始まるのだろうか
      そんな私のオモイなどというものは
      空から降ってくる雪のように
      小さくて・果敢無いものかな・


初恋などというものは相手からみればちっぽけなものだ・・と詠っている。
きっと相手にも届いていない・自分の心の中だけで思っている片思い。
そんな頃が一番いい !?
いえいえ、やはりオモイは打ち明けてこそ華ひらく。
オモイが叶ったときの嬉しさは・・・一番いいに決まってる。
じっと思ってるだけだなんて何も始まりはしないじゃナイ! と思うわけだ。

私の齢(?!)ぐらいになると “愛されたい” っていうのもあるにはあるけれど
肉体的なものだけでなく、精神的に “特別な人”になりたいと思う。
特別だと思える人が欲しい・・・と誰しも願望を秘めているのではないか。
急接近−−−→熱烈ラブ−−→離れていく のも早い 。。ってこういうのはキツイ。
じわじわと砂が水に溶けてゆくように、伝わっていく感じがよい。
しかしこの人がすべてなのではない。ただ絶対的信頼の上に成り立つ関係。
言葉でいうが容易いが実際は難しい。

万葉集の中にもそのような心情を詠うものがあるけれど
初恋の頃の悩みなんて、、今のコノ恋に比べれば、可愛く・易いこと。




 徒然なるままに ・・・ たわごと -34-
 

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2006-03-01



塵泥の数にもあらぬ我ゆゑに    

      思ひ侘ぶらむ妹がかなしさ

                         万葉集 巻十五・三七二七 中臣宅守

塵泥-ちりひぢ-

   こんなに平凡でつまらないオレの為に
   あなたがそんなに想い悩んで
   心痛めているかと思うと ほんとツライよ

  惚れたオトコの謙遜の歌??!
 “こんな自分を好きでいてくれて本当にありがとうございます” と
 妙にかしこまった事を云う人がいたけれど、、
 それも、、私が 「貴方のこんなとこ・あんなとこが好きなのよ〜」 と 告白するたび言うのである。
こんな感謝の言葉を述べる人は初めてだった。
これは本当の気持ちなのかもしれないが、そうでもないのかもしれない。
実にこの彼はかなり女性にモテたくちなのだ。
立派に天職をみつけ仕事に関しても自信アリアリ。。
・・・だから敢えて口にするのか?




    山川を中にへなりて遠くとも

           心を近く思ほせ我妹

                           万葉集 巻十五・三七六四   中臣宅守

        オレとアナタとあいだには
        山があろうが・川があろうが
        体がどんなにどんなに遠く離れていようとも
        心だけはこのオレの傍にいておくれ  恋しい人よ!

 酔ってるな〜・・
 陶酔してるといってもよい。     

  ・・とこのオレ(中臣宅守)は
法律的にも物質的にも・・・精神的にも肉体的にも遮られ
逢うことさえままならない間柄に、熱いオモイをさらにパワーアップさせる。
歌だけ交わす・・・言葉のみを交わす状況。。。
二人の許されない恋が発覚したばっかりに、中臣宅守(オレ)は罪人として越前に流される。
こんな引き裂かれ方をすれば余計大恋愛の炎に油を注ぐごとく燃え上がってしまうでないの。
現代でもこのように燃え上がってしまう二人は結構いたるところにいるのだろうか・



 徒然なるままに ・・・ たわごと -33-

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2006-02-21

。。。久々更新・・本日は現代短歌です。。。





形なきものを分け合ひ二人ゐる
  
        この沈黙を育てゆくべし

                                   小島ゆかり


知り合って、意識しはじめて・・・ときめいて。
形ないものと知りながら、
 形にはできないということを 
何とか相手から好かれたい・思われたい・・・という気持ちでごまかそうとして
返ってきた言葉の数々に
相手に手痛いしっぺ返しを受けたような気になって
私のおもいなんてものはカンタンに否定された気になって
勝手に落ちて絶望してた。

相手と向き合っても
“沈黙が怖かった”ように何か話してないと落ち着かないというか
今思えば・・静かな二人の空間を育てるなんて感覚なかったな。。。

相手を思う情熱をもってして、時の経つのも忘れ
沈黙をも楽しむことが出来る関係は素敵だ。

“形なきもの”
同じ方向を見つめて 体を寄せ合い、てのひら重ね
絶対的な信頼感を分かち合うことは恋愛の最も理想的な形であり
そこからしか再び深い関係は始まらないのかもしれない。

“このまま・・” なのではなく、
より豊かに・深く
永い人生の中のほんのひと時、お互いの心にそうして刻まれるといい。




             わがこころ君に知れらばうつせみの
                
                 恋のまがきよ越えずともよし
                                                        伊藤左千夫

『野菊の墓』 の作者です。 
“うつせみ”は万葉集にもよく登場する。
“この世のものははかない”のだ。

そんな果敢無いこの世の恋心なんてものは、もっと不確かなものなのさ〜
たとえ一線を越えることがなくても、コノ思いを伝えることさえできればそれでいいのだよ。。

・・・って感じだ。
んん?? 本当に??

私は体のつながりが無くして今の関係があるとは思えない。
好きなら逢うたびに相手の体がほしいと思うのは当然だと思う。
でもあえて相手にそれを求めなくても分かり合えているような気になっているのも
体のつながりがあったからではないかな。・。。と思う。

最近読んでいる遠藤周作のエッセイに
恋愛とは・思い込みと錯覚に陶酔している状態のことだ・・・
のようなことが書かれていて頭から離れない。

なんでも、、
たとえその人がズタボロになってしまったとしても
見棄てずに抱きしめることのできることが愛情なんだそうだ。

話は反れてしまったが、
絡めた指ごと強く握りしめられるたび
抱かれたような気持ちになるのは、やはり憶えて忘れていないせいだろう。






 徒然なるままに ・・・ たわごと -32-

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2006-02-13




 隠りのみ恋ふれば苦し山の端ゆ

       出で来る月の顕さばいかに             

               巻十六・三八〇三   作者不詳



      表にださず・・・
      心のうちだけで恋い慕うのは苦しいもの
      山の端から出てくる月のように
      あきらかにすればどうか・    


  昔 壮士(をとこ)と美女ありき
   姓名いまだ詳(つまびらか)ならず
  二親に告げずしてひそやかに交接せり
  
  時に娘女(をとめ)の意 
   親に知らせまく欲りす
  よりて歌詠を作りて その夫に送り与ふ


二人はすでに心も体も許しあった関係にある。
彼の匂い・眼差し・ぬくもり・・・を思い出すたび切なく苦しい。。
いっそ・おおっぴらにしてしまえば もっと自由に逢えるのにね。


・・けれど
この歳になって思うのは
若い年頃であっても・・・密かに会っているこの期間が一番楽しい。




 徒然なるままに ・・・ たわごと -31-

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2006-02-12


ご無沙汰してしまいました・・・なんとなく良寛さんのこんな歌から・・・



 歌や詠まむ手毬もつかむ野にもでむ

       こころひとつを定めかねつも

                    

                 あづさゆみ春になりなば草の庵を

                     とく出てきませ会ひたきものを
 

良寛さんは70歳で40歳年下の貞心尼とめぐり合い、
貞心尼の熱心なはたらきかけにより師弟関係を結んだとされる。
お二人が残されたやりとり・・相聞歌とされるものは 『蓮の露』 として
貞心尼の手によりまとめられた。

この際、歳の差・・・恋愛感情の有無・・・など関係ないところで
とても優しく私の心に響いたのでエントリとさせて頂いた。

未熟な私にもちょっとはわかるようになった感情かな。。。笑
ただ私はフツーの女だから。このように気持ちの上で深く思っているだけなんて、、
我慢ができない・・・笑・・・で、、苦しんで、のたうち回ったのであったけれど、、
今は、強いて相手を引き寄せたい・・とは不思議と思わない。
相手と会えば流されてしまうだろう気持ちの危うさ(・・!!?)を持ってして
今はただ流されるだけではイヤ。。。などと・・
ちょっとわけのわからぬ気持ちになっていたりしている。
好きな人に倒れこみたい衝動に駆られたとしても・・・ちょっと今の私は躊躇うのではないかと。

こんなことは深く考えない方がいいわね。
自分の気持ちに正直に。これが一番だわね。
好きな人を思う気持ちはちっとも変わってないけれど、
相手なしでは、今の私はないけれど、、
彼がいなくなっても生きていける自分でいたい。
・・・それでいて
私の気持ちの支え・人に対する優しさの源。
今日の笑みはあなたがいるからあふれ出ているのも確か。

一睡もせずにそのまま旅立ってしまったけれど
願わくば、この次 旅する日を心待ちに・楽しみに
また頑張る・・と思ってくれたら嬉しいし
私も頑張る。

明日から共に旅する為に始まる一週間のスタートをきる。

 
       いついつと待ちにし人は来たにけり

             今はあひ見てなにか思はむ


                                      以上・・良寛・・






                                                      
2006-02-02




   あが恋はまさかも愛し草枕

        多胡の入野の奥も愛しも          
 

              万葉集・巻十四 三四〇三  作者不詳


       私のこの恋は・・・
       今も切ないし行く末もきっとずっと切ないのだろう
       オモウ心がさびしくて
       時に涙が流れるけれど
       思いが離れたがらないのだからしょうがない


とても我流な解釈です。 ・オソマツ・
・・・というのも今の私の気持ちには“寂しさ”がさほどナイのだ。
だからといって愛情に満たされている・・というのでもナイ。
もうすぐ思う人と会う約束をしているから・・・というのも勿論ある。
けれど“会えたら奇跡”という心積もりでいる。
めまぐるしく変わっていく、自分を取り巻く環境・・・
そういうもののせいでもあるが、何事も無理はしないようにと考えている。
   
    ひとりではないのに淋しい感覚

この類の哀しさは付きまとう恋だけれど
この人とめぐり合えて有難いと思っている。大事にしたい。
そうカンタンにはオモイが離れられなくなっているのも事実。
けれど、その思いが・・・逢うことがすべてではナイのも事実。
一日一日を大切に過ごすことの方が、今の私には大事な気がする。

そうして丁寧に過ごした時間の先に・・・
 あの方との短い旅があることを願ってる。

  みそかごとではあるけれど・・・笑




 徒然なるままに ・・・ たわごと -31-

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2006-01-28

久々更新・・・・・




ゆるされてやや寂しきはしのび逢ふ
 
         深きあはれを失ひしこと
 
                                    岡本かの子


ここでの“忍び逢う”は男女が結ばれることをさす。
この作品は彼女が岡本一平と大恋愛の末、結婚へ向かう頃のものだ。
夫婦となった二人はもう誰はばかることなく、堂々と逢うことができる。
満たされた幸せいっぱいの中にありながら、“もののあはれ”の喪失感を寂しい思いでみつめている。そんな歌だ。




          あひ見てののちの心にくらぶれば

              昔はものを思はざりけり
                                             藤原敦忠


                           好きな相手と結ばれてのちの
                           こんな苦しい思いに比べたら
                           以前の片思いに似た切なさなんて
                           ツライ悩みの類には入らないわ・・



どちらも経験しないとわからないことであるが、人の心というものは完璧に満たされるということはないのだなぁ。。 自分さえ納得できれば幸せな気分でいられる。
恋をして本当に相手が好きだからこそ肌を合わせたいと願うのは自然なことである。
それゆえに相手から愛されたい・思われたい欲望に苛まれるのであるが
全くそういうことがナイよりは一歩を踏み出すことをした方が
人間を・・・女性をより豊かにするのではないだろうか。
いや・・ほんとに。。
逢えない相手が自分のことを思ってくれていると知ったときの喜び。
当たり前でない行動を見たときのときめき。
顔を見れただけで、
黙って物言わず傍に居れるだけなのに心がとけてゆきそうな感じ。
すべてが満たされた関係ならば
法律によっていつも傍に居れる関係ならば
感じ得ないものではないだろか。。

死ぬまで秘める・・・慎む心を持つとは
時に切なくて苦しいことのように思われるが
現代では失われつつあるけれど、、
やはりそういった恋愛は美しい・・・と感じるのは本の読みすぎ??! 笑
現実にもそういうのがあってもよいと思うんだけど。




2006-01-19





筑波嶺の岩もとどろに落つる水

    よにもたゆらにわが思はなくに

                               巻十四・三三九二  作者不詳

    嶺から岩を轟かし・・
    一筋に落ちてくる水の流れのように
    激しく・ストレートに
    私の心は決して 揺蕩う-たゆとう- ことをしないのよ


なんと激しい思いの歌であろう。
相手の気持ちがさっぱりわからない・・・からオンナの心は揺れて不安にもなるのであるが
そういう時って大抵は自分の気持ちもわからない
自分でもどうしたいか・・どうなればよいのか・・ はっきりしたくてたまらなくなってくるのだと思う。
相手に求めるばっかりで、その思いは本当にあやふやなものだったと思う。 汗。
言葉にしろ態度にしても相手がどうでてこようと、自身の気持ちが明確になっていないから
きっとまたすぐに悶々とする日々に逆戻りだ。
はっきりさせて傷つくことも、アリだし、
怖くてとても聞けないものだけど、、
やっぱりしっかり相手と向き合って話すべきだと痛感する。。。

『揺蕩う』

近頃、書店でも“美しい日本語”という題名の本がやたらと立ちならぶ。
知りたくてたまらない私は、すぐに手にとってしまうのだが
そうしたおかげで、今の会話ではあまり使われなくなった情緒ある言葉が見なおされ、
また目にする機会が増えたことはなんだかちょっと嬉しい。



では・・・『揺蕩う』 たわごと・・・笑

       つれづれなるままに  -31-





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2006-01-17





真木の上に降り置ける雪のしくしくも
 
        思ほゆるかもさ夜訪へわが背

                              巻八・一六五九  池田広津娘子

   -まきのうへにふりおけるゆきのしくしくも思ほゆるかもさ夜とへわがせ-

    真木の下に降り積もっている雪が
    しきりに降ってくるように
    貴方のことが思い出されます
    どうか夜が更けてからぜひ来てくださいね


雪がしんしんと降り注ぐ景色があまりに美しかったので・・・
たまたま好きな人の隣にいたから
余計見るものがすべて素晴らしく感じたのであろう・・・(昔の話)

“この様に・・雪の降る景色を来年もまたこうして見ることができるでしょうか”

なんて、、この短い言葉の中に 『すきです』 という思いも含ませて
相手に言ったことがあるけれど。。気づいていただろうか。。


しかし・・今年はそんな悠長なことをいってられないくらいの大雪で北の方は大変です。
まだまだ冷たさを感じる毎日ですが
あの時の・・・しんしんと静かながら大きな雪がドッと空から舞い降りてくる・・
そんな光景は目にしていない。
あの時と同じような雪を見ることができたなら
今隣に好きな人がいなくても、有難い気持ちでじ〜〜んとくるだろう。



  徒然なるままに ・・・ たわごと -30-




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2006-01-14

ちょっと気まぐれに・・・



       些細なる行為といへどいつの時も

             人妻としての範囲を出でず
   
                                            松田さえこ


肌と肌をあわせることが、お互いの思いを確認するのに一番手っ取り早い方法と・・・・
そうすることで心と心がぴたっと一致した様な気持ちになる

人の考え方や感じ方には必ずズレがあり
このズレをも許し、愛せるかどうかで恋愛の寿命が決まるのか。。
私はまだまだその辺のことがわかっていない。

お互いの思いのズレを修正しながら・・・
            錯覚やら誤解を解いてゆく

離れたところにいたとしても・・・ふとした瞬間
思いがぴたっと重なったように・・・
ふたりの頭の中に同じ風景が浮かぶ時
 同じ感覚でもって眺めることができ
 同じようなことを思うとき
なんともいえないecstasyを憶えるのだ。  ほんの一瞬ではあるけれど。



   徒然なるままに ・・・ たわごと -29-


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2006-01-10

気ままに・・・・現代短歌です


    ぽっかりと我らの席は闇に空き

           リア王一幕始まりていん
                                             中津昌子


       去年のことはリセットして・・・振り返りはしないわ!
           の一年の始まりに・・・思い出してしまう歌である・・笑

3ヶ月も前にチケットをゲットして。
季節は夏。。公演は秋。季節の変わり目をあれほど楽しんだことはない。
ともに行こうと誘った相手にこの話は少しもしない。
もう二度と、私からは言わないと決めている。。いやちょっと意地になっている。
相手もきっと行きたかったには違いないが心の底では小悪魔が囁く。。笑

あの日・・相手はかなり忙しかった。
それでも“行くから。。”と“行けることを祈っていて。。” と言っていた。
仕事の現場から出るに出られず、それからあと4日間もその場所に留まっていたのだから
相手を攻める理由などさらさらない。
けれど、、私のなかに、相手は行けなくなって実は “ほっ” としたのではないか?
と思う・・・というか疑う気持ちが消せないでいる。
相手の気持ちが透明でないにしても、誠実さを感じる今でもそれは変わらないでいる。。。

さて、
この歌の作者がこの歌についてこんなことを言っていたらしい。。。

     『完璧に愛するためにはあなたも私もいない方がいい』

この公演がはねたら・・・のお話。
食事をしょう・と約束していた。
私は相手が次の日に朝早くから会議があるのを気遣い『即行で帰ってもいいですよ』と返事した。
“そう、では即行で帰りましょ・・”などと相手も冗談交じりで意地悪な返事をした後で
でもせっかくだから食事はしましょうよ・・ということになっていた。

もし、、あの時逢っていたなら・・・
素晴らしい公演を堪能して共に素晴らしい余韻に浸り、
楽しい時間を過ごせて満足していただろう。。。 か

・・・完璧に愛している時間をおくれただろうか・・・
ちょっと大袈裟かな〜。苦笑

でもあんなことを言わなければよかったという思いと共に
逢うときは完璧に愛している状態で逢うべきだったと今だから思う。。

精神的に愛している状態。




  徒然なるままに ・・・ たわごと -28-

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2006-01-08





我が屋戸の松の葉見つつ我待たむ

        早帰りませ恋ひ死なぬとに

               万葉集 巻一五・三七四七  狭野茅上娘子 -さののちがみおとめ-


         はやく、私の元に帰ってきてくれないと、
            私は恋死にしてしまう〜!


すごくカンタンにいってしまえばこういうことなのだ。
本来はこの “待つ”ということ自体が相手への思いを一層膨らませる材料にもなるのだ。
けれど、じと〜〜 っと相手の誘いを待つことほど自分が嫌になるものはない。
イライラ“待つ” のではなく、どうせなら・・
いつの日かくる再会をワクワクした気持ちで待ちたいもの。
その日まで自分の生活を前向きに過ごしたいもの。。
できればそれまで、相手の存在を忘れるほど何か別のことに没頭していたいもの。。
これがなかなか難しい時があるのだけど。


狂おしい“待つ” という思いも・・そんなのが全く無い日常の方がより苦しいのだ。と詠う・・


待つといふ苦しきことを知らぬ身と

         なりたる今日のあはれなるかな
                          
原 阿佐緒


性急に“答え”を出さず、じっくり“答え”を “待つ”ことをしてみよう。


 

   徒然なるままに ・・・ たわごと -27-

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2006-01-07




     もろともに冬幾たびを籠りつつ
    
        きみこそもつと知りたきひとり
                        今野寿美


年が明けてあっという間の一週間でした。
今年最初にふと思いついた・・というか
手が止まった現代短歌から・・・。

どんなに彼と会話しても、朝から晩まで一緒にいたとしても
彼のすべてがわかるというものではない。
うわべは微笑んでいたとしても、心のうちに実は寂しさを持っているかもしれない。
好きな人のことは知りたいし、理解したい。
一番のよき理解者でありたいけれど、ただただ“yes”をいうばかりはイヤだ。
時には、私はこう考えているのよ。。と
貴方にもこう考えてほしいのよ。。と思うこともいう。

彼の考えていることはわからない。
わからなくて当然だと教えてくれた人がいる。
そういわれると気が楽になった。

日々過ごす間には色々なことがあり変化していくように思う。
好きだという気持ちにもカタチがあって、それは姿を変えて行く。
彼を知れば知るほど、わからなくなることもある。
今の私に話してくれた・・という事実が嬉しかったりもする。
知れば知るほど、もっと知りたいと思う。これが恋かな。




2006-01-01




  霜の上に霰たばしり いや増しに

          吾は参来む年の緒長く

                              万葉集 巻二十・四二九八  大伴宿禰千室


 霰たばしり・・・あられが降る


          霜の上にあられが飛び散るように
          どんどんますます
          これから先もいつまでも
          私は貴方の元に参りましょう



7月の終わりから始めたblogも年を越そうとしています。
書くことができずに凹んでしまったこともあり
更新もすっかり飛び飛びになってしまいました。

不思議なもので気持ちが重いときや落ち込んでいる時は
やはり後ろ向きな・・・片思いに身をやつした・・
そんな歌を選んでいる自分がいます。
心うきうき晴れやかな時は前向きで情熱的な歌を・・・と。
読み返すことは滅多と致しませんが、、
心の移り変わりとともに解釈も捉え方も微妙に変わってゆきます。
愛しい人であっても、大切な人であっても
向き合うその時・・・その時の気持ちは二度と戻ってはきません。
後悔の無いように・・・
大切にして生きたいと思っています。

コメント頂いた皆様・・・
ありがとうございました。
  そして・・来年もよろしくお願いいたします。

時刻はもうすっかり新年に突入しています。。

 よいお年になりますように・・・
  また素敵な恋のお話を致しましょう。。。。










2005-12-29

私のことをどう思ってられるの?

どうしてオンナはこんなことが聞きたくなるのだろう。
この部分だけは全然成長をみないのはどうしてだろう。
sexをしてイナイから・・・いやいや
していたらもっとそんなことを思うものかもしれない。。

ほんとにつまらないことです。

わかっているのに今朝・・・そんなことを書いてしまいました。
“言葉を交わす意味ってどこにあるのでしょう”
  “本当の思いを知りたいと思うから・・・”
   “色々な思うこと・感じること”
 “それらなくして続ける意味がどこにあるのでしょう”

           あぁ つまらないことです。。



      秋山に霜降り覆ひ 木の葉散り 
        
           年は行くともわれ忘れめや

                       万葉集 巻十・二二四三  柿本人麻呂
 
              すっかり辺りは雪景色になり
              秋の気配は見る影もなくなって
              一年もこうして過ぎていくんだな・・・

              今年あったいいことも悪いことも
              すべては31日の大晦日でリセットして
              新しい年を迎えよう。。

              ・・・そうは思っていても
              私の心の中からあの出来事は・・
              あの人のことは・・・
              忘れることができようか・・・  
              いや忘れることなどできないのに。。



 思ひ過ぐべき恋にあらなくに
       思ひ過ごしてしまえるような恋ではなかった・・・

などと詠った歌が万葉集にある。。
オンナは31日の大晦日を一つの節目にして新しい自分をスタートさせたいものである。
いいことも悪いこともチャラにして一から頑張ろうと思うのだ。。

もしかしたら・・・今年にあった出来事に
忘れられない出来事に忘れられない思いを抱いているのは彼氏の方ではないか・・・?
などと思わずにはいられない歌である。。




2005-12-27

今日古典はお休みです。

ちょっと・・・  徒然なるままに  つづき!?・・・ たわごと -26-


あんまり恋愛に夢中になっている時には何とかして恋人を、あッ! と言わせてやりたい。
私はこんな気でいるのよ、と言うことを、思いきり知らせてやりたい。
相手がはっきり意思表示をしなければしないほど、
あッ! というほどこっちの気持ちを見せてやりたい。
と思うものですけど、この考えくらい、恋愛にとって禁物なものはない。

恋人の臆病な気持ちをそっとしておきましょう。
ムリヤリに相手の気持ちを自分の思う通りにネジ向けようとするのは止めましょう。

恋人の臆病な気持ちをオドロカスのは止めましょう。


以前は恋人(=愛しい人)に対して、自分の思いを切々と綴ってきたし、話してきた。
それが正しいとかそうでないとか全く考えず、毎度毎度、自分の思いを押し付けにしてきたと
思うことがある。。反省の意味合いも込めて。。
それに答えを求めていたのにスルーにされると切ないし苦しい。
その繰り返し。
相手の気持ちをヒヤッとさせる言葉は愛の言葉ではない。
心があったかくなるような言葉ではない。

昨日から心の中で繰り返し唱える。
恋人の臆病な気持ちをオドロカスのは止めましょう。
こんな当たり前のことを唱えておかないと、相手の自尊心を傷つけてしまいそうで怖い。
自分の気持ちなど顧みず、相手のことだけを大切に思うのは難しい。
それを言葉にすることはできても、言葉を交わすと崩れてしまいそうになる。
言葉を選び書くのが楽しくて、うれしくて仕方がなかった頃がなつかしい。
そういう気持ちに戻りたいな。。
スッキリ新しい年を迎えよう。


  
2005-12-21

今日は古典はお休みです。

ちょっと・・・  徒然なるままに・・・ たわごと -25-


  人に愛されなくなるということがそれほど恐いのか。
  愛されなくなっても構わぬと、なぜ覚悟をきめないか。
  あれが、あの迷い。あがくことが、あれが生きていることの根源だったかと思うと
  不思議である。 いや ひょっとしたら、愛されなくなるのが恐いのではない。
  習慣が変わるのが恐いのかもしれない。
  未練とは、 習慣に対していうものなのか。 
  自分から先に立って、この習慣を変更することなぞ何でもないことではないか。。
  或る日習慣が全く変わったとしても、何でもないことではないか。
                                 『幸福は幸福を呼ぶ』 宇野千代 より


人それぞれ違った恋愛のカタチがあって一概に決めつけれるものではない。
けれど読んだとき、ドキリとしてしまった。

愛される意味など益々わからない。もうどうでもよいとすら思えるこの頃。。
“愛される”ということが肌を重ねるという行為に結びつくならば・・・
“思われたい” “愛されたい”と思う気持ちがなくても大丈夫と、、
強がる!!? いえ、あきらめました。。。苦笑。

言葉を交わす扉を永久に閉じる覚悟
相手からいつ離れてもいいという覚悟

そういうものが今の私を楽にしている。

“本当は彼に大切に思われているのよ”
なんてポジティブな考え方がいいように思われた時期もあったが
これは実に苦しい。。。いっそ、
“あの人は何とも思っていないのよ”
“それは仕方のないことよ” と思いきる方が前を向ける。
そんな風に思っている。

随分楽な気持ちになったことは、
生の会話よりはずっと短い文章を交わしている相手にも伝わるようだ。

“止めないでほしい” そうだ。

毎日言葉を交わすたったひとつの窓口を閉じないでほしいのか・・
自分を思い続けることを止めないでほしいのか・・・

私にはわからない。
でももう深くは考えない。
“書きたい”と思うから書く。相手に伝えたいと思うから“書く”
“書きたくない”と思えば書かない・・です。

夫婦でなくて恋人とよぶわけでもなくて・・・
縁あって惹かれあう一瞬があり、肌を重ねた関係に。
こういうのもアリなのだという発見。。
それも自分自身が経験しているというちょっとな驚き。(って今更・・・笑)

そう・・・ややストイックではあるけれど。

   
2005-12-19





 久かたの天の露霜置きにけり

    家なる人も待ち恋ひぬらむ

                   万葉集 巻四・六五一  大伴坂上郎女


    窓の外に目をやると
    天から降った露が庭の地面に置いています
    こんなに寒い夜
    家にいる人はあなたを恋しくお待ちしていることでしょう
    どうか、、お気をつけてお帰りくださいませ


a_011.jpg

   

   全国的に冷たい週末。
   そして静かな週末。。。
   こんな日は温かな家に帰ってゆっくりするのがいい。
   ちょっとまだ強がっているけれど
   心から自然とそう思えるときがくるかな。
 
 冷たさが身に沁みる季節・・・心はあったかでいたいもの。

 


   つれづれなるままに・・・たわごと -24-


 

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プロフィール

shie

  • Author:shie
  • 古典を今の女性の心に照らして色んなお話書いていきたいと思っています。。
    古典の捉え方には個人差がございます。未熟なところがあるかと思われますが、自分勝手な世界観に浸っておりますので、お見逃しくださいませ。。


    一方的なトラックバックに関しましては削除させていただくことがありますことお許しくださいませ。。。
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