2006-11-29
あさぢふの小野の篠原しのぶれど
あまりてなどか 人の恋しき
百人一首より〜 参議 等
まばらに芽が生えている小野の篠原
篠のように貴方への思いをじっと忍んできたけれど
今はもう思いが溢れてしようがありません。
どうして私ばかり このように貴方のことが恋しいのでしょう
なんて、意味の恋歌を我が息子はわかっているはずもなく、、、
来月の暗唱大会で詠む歌のひとつがこれである。。
おもいっきり丸暗記なのだけれど、、
なんてテンポのよい歌かと感心もする。
意味がわからなくとも口ずさめば、なんとはなく頭に入り
自然に次の句が出てくるから不思議だ。
あさぢうの・・おののしのはら しのぶれど
あまりてなどか ひとのこいしきぃ・・・
つれづれなるままに・・・
2006-04-07
吾ゆ後生れむ人は我が如く
恋する道に会ひこすなゆめ
巻十一・二三七五 柿本人麻呂 歌集より
私より後に生まれてくる者よ・・・
ゆめゆめ・私のような苦しい恋の道に出遭わぬように。
この歌はとても好きでありながら、取り上げることをしょうとは不思議と思わなかった歌のひとつだ。
時期が来るのをじっと待っていたのかもしれない。
それが何故今なのか・・・ う〜〜む・・・
私のようなこの恋は、決して苦しいだけではないにしろ 色々な覚悟と責任を自覚しないと
ひどい結末にもなりえる恋でもあると・・・そうなることの方が多い恋かもしれない。
まぁ・どんな恋愛において、いずれもいい得ることかもしれないが。。
こんな笑えてしまうくらい・精神修養を要する・自己鍛錬の日々であっても
好きだと思えるこの人と巡り逢えたことを・やっぱり幸せに感じてしまうものなのよ。。
と、、肌を合わせて1年たった今でも思えるせいかな・
(おお・数字にするとなんかリアルすぎるっっ・・ 笑!?)
“マディソン郡の橋”の映画がおば様方の間でブレイクした頃があったけれど、、
その物語の主人公演じる・メリル・ストリープが見たことも会った事もナイ男と数日間のうちに出逢い・恋に落ち・熱烈に愛し合う・・・っとちょっと・考えられな〜いッ って内容だったが、
その後の生涯・・・其の数日間とオトコへの思慕を密かに心に熱く刻み・夫と家族を守り全うする。
ところが!! その熱い思いを日記にしたためたものが・彼女の死後・子供たちの手元に残ることに
なり、、恋に身を焦がす母の姿が明らかとなる。
・・・が・何故残す?? と思ってしまった。
随分前に観た映画であるが今でもよく憶えていて、
やっぱり・何故子供に知らしめるのか!? この心情は全く解せない。
このような恋を彼女にはして欲しくないし、絶対に知られたくはないものだ。
・・・というか、結婚を決める前なら どんなに迷ってもいいし、本当に“この人と一緒にいたい”と思う
相手と巡りあわなければ結婚しなくてよいと思っている。
人の巡りあいは予測が出来ないから運命を感じるのであるが
運命の出会いが本物といえるたった一人の相手として彼女の前に現れ
その後の人生をともに全うされることを願っている。。コレは親のエゴの何物デモナイ??!
そして・母である姿はあくまで母のみであり・・
死ぬまで秘密のドアは胸の奥にしまい開けることなどないのだ。
2006-03-01
塵泥の数にもあらぬ我ゆゑに
思ひ侘ぶらむ妹がかなしさ
万葉集 巻十五・三七二七 中臣宅守
塵泥-ちりひぢ-
こんなに平凡でつまらないオレの為に
あなたがそんなに想い悩んで
心痛めているかと思うと ほんとツライよ
惚れたオトコの謙遜の歌??!
“こんな自分を好きでいてくれて本当にありがとうございます” と
妙にかしこまった事を云う人がいたけれど、、
それも、、私が 「貴方のこんなとこ・あんなとこが好きなのよ〜」 と 告白するたび言うのである。
こんな感謝の言葉を述べる人は初めてだった。
これは本当の気持ちなのかもしれないが、そうでもないのかもしれない。
実にこの彼はかなり女性にモテたくちなのだ。
立派に天職をみつけ仕事に関しても自信アリアリ。。
・・・だから敢えて口にするのか?
山川を中にへなりて遠くとも
心を近く思ほせ我妹
万葉集 巻十五・三七六四 中臣宅守
オレとアナタとあいだには
山があろうが・川があろうが
体がどんなにどんなに遠く離れていようとも
心だけはこのオレの傍にいておくれ 恋しい人よ!
酔ってるな〜・・
陶酔してるといってもよい。
・・とこのオレ(中臣宅守)は
法律的にも物質的にも・・・精神的にも肉体的にも遮られ
逢うことさえままならない間柄に、熱いオモイをさらにパワーアップさせる。
歌だけ交わす・・・言葉のみを交わす状況。。。
二人の許されない恋が発覚したばっかりに、中臣宅守(オレ)は罪人として越前に流される。
こんな引き裂かれ方をすれば余計大恋愛の炎に油を注ぐごとく燃え上がってしまうでないの。
現代でもこのように燃え上がってしまう二人は結構いたるところにいるのだろうか・
徒然なるままに ・・・ たわごと -33-
2005-11-16
君に恋ひ甚もすべ無み奈良山の
小松が下に立ち嘆くかも
万葉集 巻四・五九三 笠郎女
もう・・・あなたのことが恋しくて恋しくて仕方がないわ
そんな私は奈良山の小松の下に佇んで
ひとり淋しく嘆き哀しんでいるばかり・・・
“甚もすべ無み”-いたもすべなみ- は 『痛も術なみ』 ということ。。。
上手くいったものである。。。 “ひどくどうしょうもナイので・・”といった意。
奈良山から愛しい人の邸のある里を眺めることができたのだろうといわれている。
しかし・・・彼はそこにはイナイ。恋人と引き離された哀しみを詠う。
恋する者のためらいと憂いを詠った“秀詠”とされる。
「哀しい恋なんてするものかっ!」 「嘆くようなことなんてしたくない!」と心に決めていても、
どういった恋愛であっても、心のどこかに彼女のような思いは潜んでいるのではないか。
『逢不逢恋-あひてあはざる恋-』 をする者にとっては避けては通れない思いでもある。
けれど、、現代人はそんなことでめげて暗くなっていてはいけない。
その様な思いに胸が苦しくなったとしても、それは恋をする者にとっては“どうしょうもナイこと”。せつなさは恋の醍醐味ともいえる。←いまだ“醍醐味”といえるほど楽しむ余裕はナイ私

当の笠郎女サンもひょっとしたら、、モテモテの男心を揺らすため・・・
ちょっと大げさにこんな風に詠んだのかもしれない。。
中々は黙もあらましを何すとか
相見そめけむ遂げざらまくに
巻四・六一二 大伴家持
こんな中途半端になるんだったらいっそ黙っていればよかった
どんなつもりで二人は逢いはじめたのだろう
思いを遂げることなど出来はしないのに
あ〜なんかそのまんまっっって感じ(笑)
ネガティブな考えを引き起こす・・・妄想に突っ走ってしまいそうになる歌である。
お互い決して口にはしない・・決して書かない。。思いたくない言葉でもある。
“やっぱり・・・私たち会わない方がよかったのよね?” っていうヤツだ。
人それぞれ様々に事情のある恋人たちがよく口にするセリフ。。
実は・・・それはあきらめの言葉なんかではなく、、むしろ裏返した愛の告白なのである。。
と永井路子サンがどこかで書いていたのを読んだ。
オトコ心も複雑なのね〜〜。。
でもそんな心の裏まで読むなんてことはしてらんない。。
そうだな・・・思いやることぐらいならできるけど。。。
2005-10-29
一目見し人に恋ふらく天霧らし
降り来る雪の消ぬべく思ほゆ
万葉集 巻十・二三四〇 作者不詳
たった一度逢っただけの人なのにこんなに恋しい・・
この恋しさは
空を曇らせてふってくる雪が消えてゆくように
私の身も心もきえゆくほどだ
人目惚れの恋というよりは一度は逢う瀬があった間柄というのも考えられる。
また逢いたいと思えば思うほど、叶えられそうになく、心の中は暗雲たちこめ寒々として雪が消えて無くなるように自分も消えてなくなりたくなるような思い。。
または、人目惚れの恋なんて、、天から降ってくる雪のようにひとときの間に消えてなくなっていくものなのよ。。なんていうふうにも考えられる。
ちなみに・・・私は人目惚れってしたことがナイ。多分これからもナイのではないか。。
一度ぐらいあったっていいのにね。。笑
人目惚れって何かアクシデントに遭遇した時に出逢った人とか・・・
あとは外見でまず惚れてしまう・・・って場合かな?・・・ドラマみたいな感じだろうか。。。
そもそも外見で惚れる・・ということは過去ナシ。
一度くらいはジャニーズばりの・・・イケ面俳優みたいな人と恋に落ちてみたいものだ。。。
たまたま好きになった人が美形だった・・・ってことなのね。。
人目惚れはナイけれど、初対面なのにいやに “懐かしい” と感じたことはある。。。
“どこかで逢ったことあったっけ?”というやつです。。
前世で兄弟か??と思ったのは彼です。笑 兄だったんじゃないか・・・と思っています。。
根拠??! 全くナイ 爆。。
だからかな・・・離れようと思うと引き寄せてくる。。。惚気

徒然なるままに・・・・たわごと -19-
theme : 恋愛・結婚について思うこと
genre : 恋愛
2005-09-13
人言を繁みこちたみわが背子を
目には見れども会ふよしもなし
万葉集 巻十二・二九三八 但馬皇女
人言-ひとごと- 人の噂
人妻が夫以外の男性に熱愛するケースである。。。
想像は膨らむ・・・膨らむ・・・ 私だけ・・・

こんなに噂が多くては・・・彼に逢うのもままならないわ・・
逢っても目をあわせるだけ
姿をみても話もできず・・愛撫を交わすこともできないのよ・・
もう我慢できないわっ
誰がなんと言おうがかまわない!
こちらから逢いにいっちゃう・・・
夫の目をかすめて恋人と夜を過ごし、朝帰り・・・ 俗な言い方をすれば「人妻の不倫」
この時代でもやはり噂が怖くて恋人たちはこそこそ逢っていたのだろう・・・
人に知れてダメになっちゃうってことも多々あったから。。
それに当時でもオンナの方からオトコに逢いに行くのはやはりハシタナイこととされていた・・・
にもかかわらず、、彼女は物凄い情熱で
“生まれてはじめて朝の川を渡っちゃった” なんて告白する。。。。
きょーぉれつぅぅぅ といわせてもらおう。。
とてもとても真似できない。。。アレっ? そんなこともないか・・・
考えてみれば “ええぇぇぇいっっ” てところはあるのかも。。
ちなみに・・・この方の夫・高市皇子も別の女性に、これまたひたむきに思い寄せている。。。
彼女の名は十市皇女(額田王の娘)、彼女の夫は大友皇子(天智天皇の子)
そして当の本人・・・但馬皇女の愛人・・・穂積皇子。
この中の登場人物の中で天智天皇の子以外の四人はなんと、、母は別々であるが
4人とも天武天皇の子であるとされる。。。
うっわ〜〜ぁ 兄弟ばっかりで恋愛してる・・・なんとも狭い世界だね。。
けれど当時は異腹の兄弟はほとんど他人の感覚だったんだねぇ。。。
だからW不倫・・・といっても今とは違う感覚かも。。。
でもこの4人ともツライ恋になるのだそうだ。。。現実が厳しいのは昔も同じということか・・・。
不倫にハッピーエンドはないものね。。。あってはイケナイ??
でも・・・ドロドロするばかりが“不倫”じゃなくて、、どのようなカタチでも
“アノ頃あんなこともあったねぇ・・・”
と微笑ましく思える恋愛をしていきたいもの。。。
徒然なるままに・・・・たわごと -7-
2005-08-28
逢ふことの絶えてしなくはなかなかに
人をも身をも 恨みざらまし
拾遺和歌集 巻十一・恋一 六七八 中納言朝忠
もし・・・アナタと逢うことが全くないのであれば・・・
こんなに苦しい思いをせずに済むのではなかろうか。。。
一年や二年・・逢わずにいたならば、もしかしたら忘れることもできるかもしれない・・
アナタの(別な人との)幸せを願って、心穏やかに・・
アナタのいない自分の幸せをも見つめることだってできたかもしれない。
なのに、、なまじっか週に一回・・・月に一回と逢わなければいけない定めが、
アナタへの想いを忘れさせてくれないのよ。。
逢瀬が全くないのであれば、あきらめもつくものを・・・
稀にでも逢ってしまうものだから・・・
アナタの不実やつれなさに苦しむし、、自分のツライ運命をも嘆くのだ。
なんだか自分に近いキモチもあるけれど、ちょっと違う部分もアリな歌。。
私は好きな人に出逢わなければよかった・・とは思わないし、
つれなさに凹むことはあっても、SEXしてしまって失敗だった・・・と思うことはない。。
していなければ、どうだったかな?と思うことはあるけれど、しないでいたほうがキモチ楽だったのに・・・と思うことは今はもうナイ。。 っっということは以前はアッタのかっっ???

恋愛経験が豊富でないくせに、、実に大胆で割り切った考え方ができてしまった。。
私の今おかれている状況・環境が大きく影響していることもあるけれど
善い事悪い事の分別や周りのことを気にする神経が麻痺していたとしか思えない・・・
人生一度きり・・・一度ぐらい思い通りの不良(!!?)をやってみたかったのかもしれない。。
自分に素直になることは我儘になることでもある。。。
誰にも知られず、誰をもキズつけないことを大前提に・・・
信じるきることに何の躊躇いもせず、受け止めてくれると思いこんで
胸に抱かれてみたいと夢みてたのかもしれない。。 ちょっと子供よね・・・
私・・・そんなことがしてみたいと思える人だったのかも・・・
しかし・・・
相手はそれほど深く考えてナイみたい・・・
深くのめりこむのかどうかも“?”のうちからストップをかけられてしまったのだけど・・・
どうなることやら・・・・

2005-08-08
春たてばきゆる氷ののこりなく
君が心はわれにとけなむ
古今和歌集 読人しらず
またまた春の歌です。。
春が来ると・・・・しっかりなくなって溶けてしまう氷のように・・・
貴方の心も私にすっかり打ち解けてほしいなぁ・・・
。。。オトコ心でしょうか。。。
大好きな彼女と逢えたのだけれど、恥じらいからか、なかなか心を打ち解けてくれない。。
もうちょっと僕の心に寄り添ってきてよ・・・

こんなにアタックしてるのに、、僕が思いを寄せるあの子はなかなか良い返事をくれない・・・・
あぁぁじれったいっ

なのかな・・・あ〜 オトコの人の気持ちはわかりませんっ。。
でもこの彼、好きな彼女とは関係がすでに出来ている・・・と私はよんでる・・・。
一度は絶対逢ってる関係・・・・・だとすればっっ、
アナタのカラダが私とひとつに溶けあったように・・・
アナタの心も私の心とひとつにならないものかなぁ・・・。
なんてことになる。。。。自己満足の世界。。。。気持ちイイ。。
君が心はわれにとけなむ っていい感じ・・・
ここで・・・古典において、
関係した後の恋歌を「逢恋-あふこひ-」
関係を結ぶ前の恋歌を「不逢恋-あはざるこひ-」などと呼びます。
逢不逢恋-あひてあはざるこひ- は、
一旦は逢ったがその後逢えなくなってしまった恋なのだそう・・・。
時々ふと考えることがある。。。
どうせ叶わぬ恋ならば・・・・行く先の見えない恋ならば・・・
抱かれた一度の思い出を心に残して逢わないほうがよいのではないか・・・。
心が通い合い、お互いの思いを確かめ合ったところでなにになる。。
何度もカラダを重ねても、残る虚しさに苦しむくらいなら、逢わない決断をするのもひとつ。。。
とかね。。
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